同じお題で AI を比べる 第1回
日本語の文字が崩れない画像生成 AI はどれ? 同じ看板を 5 つのモデルに描かせて比べた

この記事でわかること
- 5 つのモデルが、日本語の看板の字を何字正しく描けたか
- 頼んでいない字が足された例と、1 枚あたりの時間と料金
- 文字を正しく入れたいときの頼み方と、確かめ方
確認した環境: YOBITSUGI AI で各モデルを実行 / 2026年10月14日に確認
AI で画像を作ると、看板やメニューの日本語が読めない字になることがあります。そこで、同じ看板のお題を 5 つの画像生成 AI に同じ文で頼み、指定した字が正しく描けたかを 1 字ずつ数えました。今回の 1 回ずつの結果では、GPT-Image-2.5 Sunburst・Nano Banana Pro・Nano Banana 2.1・Grok Imagine 2.0 の 4 つが、4 つのお題の 118 字をすべて正しく描きました。Gen-4 Image は 23 字で、正しく読めたのは数字と「月」だけでした。ただし、Gen-4 Image だけは 720×720 画素(ほかの 4 つは 1024×1024 画素)での結果です。
結果の早見

Gen-4 Image の 23 字は、数字 22 字と、「月」の 1 字です。
比べ方
モデル
| 記事での呼び方 | YOBITSUGI AI の記録の名前 | できた画像の大きさ |
|---|---|---|
| GPT-Image-2.5 Sunburst | gpt-image-2.5-sunburst(品質 medium) | 1024×1024 画素 |
| Nano Banana Pro | gemini-3-pro-image | 1024×1024 画素 |
| Nano Banana 2.1 | gemini-nano-banana-2.1 | 1024×1024 画素 |
| Grok Imagine 2.0 | grok-imagine-image-2.0 | 1024×1024 画素 |
| Gen-4 Image | gen4_image | 720×720 画素 |
- 大きさと品質は指定せず、YOBITSUGI AI の既定のままにしました。できた画像を測ると、Gen-4 Image だけが 720×720 画素で、ほかの 4 つは 1024×1024 画素でした。Gen-4 Image は、ほかの 4 つより画素の少ない条件での結果です。画素の数が少ないことが、字の崩れに効いているかどうかは、確かめていません。
- GPT-Image-2.5 Sunburst の品質は、YOBITSUGI AI の既定の medium です。OpenAI の公式の説明では、品質は low・medium・high・xhigh・max・auto から選べます。medium より上の品質は試していません。
お題
4 つとも「看板」にして、字の数と種類を少しずつ増やしました。
| お題 | 看板に描かせる字 | 字の数 |
|---|---|---|
| 1 店の看板 | 夕凪書房 | 4 |
| 2 メニューの立て看板 | ブレンドコーヒー 480円 / 抹茶ラテ 580円 / たまごサンド 650円 / 季節のタルト 720円 / 自家製プリン 450円 | 50 |
| 3 催しの案内の看板 | 第3回 秋の手づくり雑貨市 / 10月25日(日)10時〜16時 / こもれび公園 芝生広場 | 38 |
| 4 手書きの黒板 | きょうも おつかれさまです / あたたかいスープ はじめました | 26 |
- 描かせる字は、文の中でかぎかっこに入れて指定しました。どのお題も、最後に「画像の中の文字は、かぎかっこの中の文字だけにしてください。」と書いています。渡した文の全文は、お題ごとの図の右下にあります。
- 店・催し・公園の名前は、この記事のために考えた架空のものです。
数え方
数え方は、結果を見る前に決めました。あとから足した観点はありません。
- 指定した字を 1 字ずつ見て、「正しい」「崩れ(字はあるが読めない)」「別の字」「抜け」に分けます。表の数字は「正しい」の数です。
- 数えるのは、漢字・ひらがな・カタカナ・数字と、「円」・かっこ・「〜」です。空白は数えません。
- 書体の違い、縦書きと横書き、全角と半角、看板の幅での折り返しは、誤りにしません。
- 迷う字は「崩れ」に入れます。
- 看板の中に足された字と、背景に出た字は、別に記録します。
- 数えたのは編集部(Claude Code を使用)です。等倍の画像と、拡大した画像の両方を見ました。
お題 1: 店の看板(漢字 4 字)

- 4 つのモデルは、4 字とも読める形で描きました。
- Nano Banana Pro と Nano Banana 2.1 の「房」は、上の 1 画目が横の線ではなく、点の形です。ほかの線はそろっていて、「房」と読めます。書体の違いは誤りにしないと先に決めていたので、筆で書いた字の形の違いとして、正しい字に数えました。
- Gen-4 Image の看板は、漢字のような形が 4 つ並んでいますが、読める字はありません。看板の下にも、読めない小さな字が 3 つあります。

古本屋の店先を頼んだこのお題では、5 枚とも、本の表紙や張り紙に字のような模様が出ました。Nano Banana Pro の絵には、張り紙・値札・のぼりなど 10 か所以上あります。ほとんどは読めない字です。
お題 2: メニューの立て看板(5 行・50 字)

- 4 つのモデルは、50 字とも正しく描きました。5 行の順番も、品名と値段の組み合わせも、指定どおりです。
- ひらがな・カタカナ・漢字・数字が混ざる行でも、濁点(ブ・ド・ご)と半濁点(プ)が正しく付いていました。

- Gen-4 Image は、黒板 4 枚に 8 行を描きました。値段は 480・読めない値段・650・720・450 の順に並び、数字 15 字のうち 13 字が正しく読めます。
- 品名の 30 字は、指定した位置に正しい字が 1 つもありません。カタカナやひらがなのような形はありますが、品名としては読めません。「円」は 5 つとも、中の縦の線がない形でした。「580円」に当たる行は、「4」と読めない字と「0」の並びです。
お題 3: 催しの案内の看板(3 行・38 字)

- 4 つのモデルは、38 字とも正しく描きました。「雑貨」「園」のような画数の多い字、かっこ、「〜」も合っています。
- GPT-Image-2.5 Sunburst は、行ごとに字の色を変え、紅葉の飾りを足しました。Grok Imagine 2.0 は、どんぐりと葉の飾りを足しました。飾りは頼んでいませんが、字ではないので数えていません。
- Grok Imagine 2.0 は、3 行をそれぞれかぎかっこで囲んで描きました。字を指定するために文の中で使ったかぎかっこが、看板に入った形です(6 字)。

- Gen-4 Image で正しく読めたのは 10 字です。1 行目は「3」だけ、2 行目は「10月25」「10」「16」の 9 字でした。
- 2 行目は「16」のあとに「5」が足され、「日」と「時」は別の字の形、かっこは抜けています。3 行目の場所は、矢印の形の板に読めない字が 3 つあるだけでした。
お題 4: 手書きの黒板(2 行・26 字)

- 4 つのモデルは、26 字とも正しく描きました。小さい「ょ」、濁点の「で」「じ」、半濁点の「プ」も合っています。
- Nano Banana Pro は、空白の所で折り返して 4 行にしました。折り返しは誤りにしないと先に決めていたので、26 字として数えています。
- Nano Banana 2.1 は、2 行目の右にスープの絵を足しました。
- Grok Imagine 2.0 は、ここでも 2 行をかぎかっこで囲みました(4 字)。

Gen-4 Image の黒板は、漢字のような字だけで、ひらがなとカタカナは見当たりませんでした。
頼んでいない字は足されたか
どのお題も、文の最後に「画像の中の文字は、かぎかっこの中の文字だけにしてください。」と書きました。

- 看板の中: 4 つのモデルのうち、頼んでいない字を足したのは Grok Imagine 2.0 だけです(お題 3・4 のかぎかっこ)。お題 1・2 では、Grok Imagine 2.0 もかぎかっこを描いていません。
- 背景: 背景に字が見当たらなかったのは、GPT-Image-2.5 Sunburst と Grok Imagine 2.0 の、お題 2 とお題 3 の 4 枚でした。残りの絵には、本の表紙・張り紙・奥の看板・のれんなどに、字や字のような模様があります。
- 背景の字の多くは、読めない字です。読めた例は、GPT-Image-2.5 Sunburst のお題 4 の、奥の木の看板の「食堂」です。渡した文には「小さな食堂の店先」とあります。
かかった時間と料金

| モデル | 時間(4 枚の幅) | 1 枚のクレジット | 4 枚の合計 |
|---|---|---|---|
| GPT-Image-2.5 Sunburst | 17.9〜21.5 秒 | 2.4 | 9.6 |
| Nano Banana Pro | 15.5〜19.5 秒 | 24.2〜24.3 | 97.1 |
| Nano Banana 2.1 | 14.1〜27.8 秒 | 7.1〜8.5 | 31.4 |
| Grok Imagine 2.0 | 12.5〜15.3 秒 | 7.0 | 28.1 |
| Gen-4 Image | 24.8〜150.0 秒 | 8.8 | 35.1 |
- 20 枚の合計は 201.3 クレジットでした。
- 時間は、YOBITSUGI AI に頼んでから、画像が保存されるまでの秒数です。最初の 1 枚だけを先に頼み、残りの 19 枚は 4 件ずつ同時に頼みました。
- Gen-4 Image の 150.0 秒(お題 3)と 128.1 秒(お題 4)は、Gen-4 Image への 2 件の依頼が重なった回です。重ならなかったお題 1・2 は、30.0 秒と 24.8 秒でした。重なったことが理由かどうかは、確かめていません。
- GPT-Image-2.5 Sunburst の 2.4 クレジットは、品質が medium のときの数字です。
公式のページに書かれていること
2026年10月14日に、各モデルの公式のページを確かめました。
- OpenAI: 画像生成のガイドは、GPT Image のモデルの限界の 1 つに文字を挙げています。「大きく改善したが、文字の正確な配置と鮮明さでは、まだ苦戦することがある」という内容です。
- Google: Gemini の画像生成の機能を「Nano Banana」と呼んでいます。機能の一覧には、インフォグラフィック・メニュー・図・販促物のための、読める文字の生成が挙げられています。「限界」の項には、よい結果のために使う言語の一覧があり、日本語(ja-JP)が入っています。
- Grok Imagine: 開発者向けのページ(docs.x.ai)の「Image Generation」は、文章から画像を作る機能と、縦横の比・解像度の指定を説明しています。このページには、絵の中の文字についての説明は見当たりませんでした。
- Runway: 開発者向けのモデルの一覧は、Gen-4 Image を「Runway's image generation model.」と説明しています。このページにも、絵の中の文字についての説明はありません。
使い分けの目安
今回の 4 つのお題の範囲で言えることです。
- 字の正しさ: 今回の 118 字では、4 つのモデルに差はありませんでした。違いが出たのは、料金・時間・頼んでいない字です。
- 料金: 1 枚のクレジットがいちばん少なかったのは、GPT-Image-2.5 Sunburst(品質 medium)の 2.4 でした。
- 時間: 4 つのお題とも、いちばん短かったのは Grok Imagine 2.0(12.5〜15.3 秒)でした。ただし、4 枚のうち 2 枚でかぎかっこを描いています。
- Nano Banana の 2 つ: 正しく描けた字の数は同じで、クレジットは Pro が約 3 倍でした。字の数で違いが出るお題は、今回の 4 つにはありませんでした。
- Gen-4 Image: 今回の 4 枚では読める字が少なく、118 字のうち 23 字でした。720×720 画素での結果で、画素の数が少ないことが効いているかどうかは、確かめていません。英語の文で頼むことと、大きさを上げることも、試していません。
編集部の見立てでは、20 枚とも、お題の物(木の看板・立て看板・案内の看板・黒板)が写っていました。
文字を正しく入れたいときの手順
今回の結果と、公式のページで確かめられる範囲の手順です。
-
入れる字を先に決めて、文の中にそのまま書く
今回は、描かせる字をかぎかっこに入れて、1 字も変えずに書きました。Google の公式のページも、文字を先に用意してから、その文字の入った画像を頼むとうまくいく、と説明しています。文字・書体・全体のデザインをはっきり書くことも勧めています。
-
行ごとに分けて書き、順番を伝える
お題 2〜4 では、1 行ずつ改行して書き、「上から順に」と添えました。4 つのモデルは、行の順番も、品名と値段の組み合わせも、指定どおりでした。行を分けずに書く頼み方とは、比べていません。
-
字を囲んだ記号まで描かれていないかを見る
Grok Imagine 2.0 は、字を指定するためのかぎかっこを、看板に描くことがありました。かぎかっこを使わない頼み方は、試していません。
-
背景の字を確かめる
「ほかの文字は入れない」という意味の文を書いても、背景の本・張り紙・のれんには字が出ました。背景に字が見当たらなかったのは、立て看板と公園の案内のお題の 4 枚です。古本屋の店先のお題は、5 枚とも字が出ました。
-
できた絵を拡大して、1 字ずつ読む
小さく表示すると、崩れた字も字のように見えることがあります。Gen-4 Image の「円」は、拡大すると中の縦の線がありませんでした。OpenAI の公式のページも、文字の配置と鮮明さでは苦戦することがある、と書いています。値段・日付・時刻は、1 字ずつ確かめます。
気をつけること
- どれも 1 回ずつの結果です。字が正しかったモデルでも、使うたびに確かめてください。
- 今回のお題は、いちばん多いもので 50 字です。もっと長い文章、小さな字、縦書きの指定、人名に使う字は、試していません。
- Gen-4 Image の結果は、720×720 画素で、日本語の文で頼んだときのものです。GPT-Image-2.5 Sunburst の結果は、品質が medium のときのものです。
- Google の公式のページによると、生成した画像には、SynthID という電子透かしが入ります。
- 作った画像を仕事で使うときは、各サービスの利用の決まりを確かめてください。
- 料金は変わることがあります。
まとめ
- 日本語の看板の字は、GPT-Image-2.5 Sunburst・Nano Banana Pro・Nano Banana 2.1・Grok Imagine 2.0 の 4 つが、118 字すべてを 1 回目で正しく描きました。
- 4 つの違いは、料金(1 枚 2.4〜24.3 クレジット)・時間・頼んでいない字でした。
- Gen-4 Image は、今回の 4 枚では 118 字のうち 23 字でした。720×720 画素での結果で、ほかの 4 つとは条件が違います。
- 字が正しく見えても、拡大して 1 字ずつ確かめてから使います。
絵の中の字や数字をコードで描く方法は、Claude Code に絵のセンスはない? 画像の AI と描き比べて解説で説明しています。
参考にした公式の情報
執筆者
株式会社Game 代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。
この記事は、Claude Code を使って執筆しました。画面の画像は、検証環境で実際に操作して撮影したものです(引用の画像は出典を記載しています)。内容の誤りはお問い合わせからお知らせください。
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