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ハック!でAI

AIにLPを20枚頼むと 「AIっぽくしないで」も同じ顔に

執筆・監修佐々木 航@w_sasaki人が監修しながらAIを活用して執筆with Claude Code公開 更新 読了 約10分
請求書サービスのLPが4枚並び、どれも緑のボタンと中央の見出しでほぼ同じ見た目になっている図

この記事でわかること

  • 「AIっぽくしないで」の4枚は、頼んでいない機能や料金の話が1枚平均で約7件出た
  • 「渡した情報にないことは書かないで」を足した4枚は、数えた作り足しが0件だった
  • 1回の会話で違う案を5つ頼むと見た目は分かれたが、2枚に崩れが出た

確認した環境: Claude Code(Claude Sonnet 5.5)の別々の会話で作成 / 表示と計測はLinuxのChrome / 2026年11月2日

同じ依頼でLP(宣伝用の1枚のページ)を6枚作ると、見出しまでそろいました。Claude Codeに別々の会話で頼んだのに、3枚は「請求書づくりから入金確認まで、ひとつの画面で。」と一字も違いません。

「AIっぽくしないで」と足すと、今度は4枚とも、少し傾いた請求書の紙に赤いはんこを押した同じ形です。そのうえ、渡していない機能や約束が1枚あたり約1件から約7件に増えました。

自分の店や会社のページをAIに頼むなら、気をつけたいのは見た目より、この作り足しのほうでしょう。試したのは、先に決めた20枚と、途中で足した9枚の計29枚。作り足しを止める一文も、見た目を変える頼み方も見つかりました。

先に1つ、予想してみてください。AIっぽさの例によく挙がる紫のグラデーションは、最初の20枚のうち何枚に出たと思いますか。

別々に頼んだ6枚は、見出しまでそろった

題材は架空の2つです。中小企業向けの請求書作成クラウド「ミツバ請求」と、大阪市のパン屋「小麦と月」。機能や営業時間を数行渡して、HTMLファイル1枚のページを頼みました。1枚およそ20秒でできあがります。

緑のボタンと中央の大きな見出しを持つ、ほぼ同じ見た目のページが6枚並ぶ。右下の1枚だけ、見出しが左に寄り、右に請求の一覧の見本がある緑のボタンと中央の大きな見出しを持つ、ほぼ同じ見た目のページが6枚並ぶ。右下の1枚だけ、見出しが左に寄り、右に請求の一覧の見本がある
請求書サービスのLP 6枚の最初の画面。別々の会話で、同じ依頼から作った撮影・作図: 編集部

並べたときは、同じ人が6回手直ししたのかと思いました。緑のボタン、中央の見出し、下に3列の箱。節の見出しは6枚とも「できること」「料金」で、最後の呼びかけも5枚が「まずは14日間、無料で。」です。

見た目の近さも数字にしました。最初の画面を縮めて明るさの差を測ると、6枚の間の平均は0.029。0が同じ画像で、1が白と黒の差です。もっとも、題材が違う請求書とパン屋の間でも0.047なので、白っぽいページどうしは数字が小さく出ます。似ていることは、数字より図のほうがよく伝わるでしょう。

パン屋も同じでした。

生成り色の地の中央に黄色い丸と店名がある、ほぼ同じ見た目のページが5枚並ぶ。右下の1枚だけ、夜空の色の地に月がある生成り色の地の中央に黄色い丸と店名がある、ほぼ同じ見た目のページが5枚並ぶ。右下の1枚だけ、夜空の色の地に月がある
パン屋のLP 6枚の最初の画面。6枚とも丸い月があり、5枚は同じ生成り色の地撮影・作図: 編集部

6枚すべてに丸い月があります。同じ作りの5枚どうしの差は、請求書が0.020、パン屋が0.014でした。絵文字を使った5枚では、あんバターサンドの絵文字がそろって🌙です。

店名の「月」から丸を、「ミツバ」から緑を思いついたとみています。渡した言葉が少ないと、連想の行き先も1つに寄るのでしょう。

紫は0枚。全部に出たのは3列の並び

予想の答えは0枚です。

横棒のグラフ。画像を1枚も使わない20枚、3列に同じ幅で並ぶ20枚、Webフォントを読み込まない20枚、絵文字のアイコン5枚、目に見える背景のグラデーション1枚、紫が主な色0枚横棒のグラフ。画像を1枚も使わない20枚、3列に同じ幅で並ぶ20枚、Webフォントを読み込まない20枚、絵文字のアイコン5枚、目に見える背景のグラデーション1枚、紫が主な色0枚
最初の20枚に出たものの数。紫が主な色のページは無かった撮影・作図: 編集部

The Fountain Instituteの記事は、AIが作った画面の目印として紫のグラデーションを挙げ、紫から青はテック製品の宣伝でいちばん多いグラデーションだと説明しています。ところが今回の条件では、1枚も出ませんでした。

かといって、同じ作りが消えたわけではありません。画像なし、3列の並び、Webフォントなし。この3つは20枚すべてに共通です。画像は渡していませんし、機能も商品も3つ渡したので3列になりやすい面はあります。それでも、20枚の骨組みはそろいました。

「AIっぽくしないで」は、別の同じ形になった

そこで、請求書の依頼に「AIが作ったように見えるデザインは避けてください。」と足して4枚作りました。

ベージュの地の左に見出し、右側に少し傾いた請求書の紙と赤いはんこを置いた、同じ構成のページが4枚並ぶベージュの地の左に見出し、右側に少し傾いた請求書の紙と赤いはんこを置いた、同じ構成のページが4枚並ぶ
「AIが作ったように見えるデザインは避けてください」を足した4枚。どれも右側に少し傾いた請求書の見本がある撮影・作図: 編集部

たしかに印象は変わります。角丸は消え、地はベージュになり、請求書の見本まで載りました。ところが4枚の間の差は0.028で、そのままの6枚とほとんど同じです。

4枚とも、右側に少し傾いた紙と赤い「入金済」のはんこ。見本の1行目は3枚が「デザイン制作費180,000円」で、見出しも3枚が月末の話に寄りました。AIっぽさを避けた先にも、決まった答えがあったわけです。この注文は「別の型を選ぶスイッチ」くらいに考えたほうがよさそうです。

困るのは見た目より、渡していない約束

本文を1枚ずつ読んで、いちばん驚いたのはここでした。

横棒のグラフ。請求書をそのまま頼むと1.17件、AIっぽくしないでは6.75件、紙のチラシのようには0.5件、1回で5案は1件、書かないでも足すと0件、パン屋をそのまま頼むと3.67件。下に、開封状況が残る、初期費用はかからない、カードの登録なしで始められる、税の計算は自動、の4つの文横棒のグラフ。請求書をそのまま頼むと1.17件、AIっぽくしないでは6.75件、紙のチラシのようには0.5件、1回で5案は1件、書かないでも足すと0件、パン屋をそのまま頼むと3.67件。下に、開封状況が残る、初期費用はかからない、カードの登録なしで始められる、税の計算は自動、の4つの文
渡していない機能や約束の、1枚あたりの数。下の4つは「AIっぽくしないで」の4枚に出た文撮影・作図: 編集部

渡した情報は「作成・送付・入金の確認ができる」「月3,000円から」「14日間無料」の3つだけです。それなのに「AIっぽくしないで」の4枚には、開封状況の記録、税の自動計算、初期費用なし、カードの登録なしと、頼んでいない機能や約束が並びました。1枚平均で約7件、多い1枚は10件で、内訳は機能が約5件、料金や契約の条件が約2件です。

人が書いたように見せようとして具体を足し、それが作り足しになったと、編集部はみています。

パン屋でも同じことが起きました。あんバターサンドのあんは、3枚が粒あん、2枚がなめらかなあん。同じ店のページなのに、中身が割れています。「お土産にも喜ばれます」「人気の一品」も渡していません。

実在のサービスなら笑えません。無い機能を書けば、問い合わせの場で困ります。一般の消費者に向けたページなら、料金や取引の条件を実際より著しく有利に見せる表示は有利誤認に、機能や品質を実際より著しくよく見せる表示は優良誤認に、当たるおそれがあります。消費者庁は、有利誤認について、誤って表示した場合も規制されると説明しています。AIが足した文だから、という言い分は通らないと考えておくのが安全でしょう。

一方で、今回の環境では、導入社数のような実績の数字、お客様の声、受賞歴、電話番号、創業年、認証は、最初の20枚で1件も足されませんでした。少しホッとしました。作り足しは、派手な実績より、もっともらしい細部に出るようです。

では、止められるのか。「AIっぽくしないで」の依頼に「渡した情報にないことは書かないでください。」と足すと、数えた作り足しは4枚とも0件になりました。見た目はほとんど変わらず、傾いた紙も残っています。試したのは請求書のページだけで、パン屋では確かめていません。

ただし文は味気なくなります。「請求書を作成できます。」のような言い方が続き、読みたくなる理由がありません。作り足しを止めることと、読まれる文にすることは別の仕事で、あとのほうの材料は人が渡すしかなさそうです。

見た目が変わった頼み方は2つ

まず、比べる物を1つ言う方法です。「町の印刷所が作る、紙のチラシのような見た目にしてください。」と足しました。

赤と黄色を使った、紙のチラシのようなページが4枚並ぶ。料金の見せ方と飾りは1枚ごとに違う赤と黄色を使った、紙のチラシのようなページが4枚並ぶ。料金の見せ方と飾りは1枚ごとに違う
「町の印刷所が作る、紙のチラシのような見た目」を足した4枚撮影・作図: 編集部

赤と黄色の大きな題字には寄りましたが、飾りと料金の見せ方は1枚ごとに分かれ、差は0.141まで開きました。そのままの約5倍です。ただ、これも「チラシの型」の中での違いです。作り足しは4枚で2件でした。

もう1つは、1回の会話で「方向性がまったく違う案を5つ」と頼む方法です。

余白の多い明朝体、黄色の地の太字、暗い地の画面、淡い色の丸い文字、縦書きの和風の5枚。黄色の1枚は見出しの1行目が黒い帯に削られ、縦書きの1枚は見出しが2列に割れている余白の多い明朝体、黄色の地の太字、暗い地の画面、淡い色の丸い文字、縦書きの和風の5枚。黄色の1枚は見出しの1行目が黒い帯に削られ、縦書きの1枚は見出しが2列に割れている
1回の会話で「方向性がまったく違う案を5つ」と頼んだ5枚撮影・作図: 編集部

これで初めて、別のサービスに見えるページが並びました。別々の会話はお互いを知りませんが、同じ会話なら前の案を避けられるからでしょう。ただし、同じ頼み方をほかの人がしても別の5案になるかは、試していません。

横棒のグラフ。そのまま別々の会話で0.029、AIっぽくしないで0.028、紙のチラシのように0.141、1回の会話で5案0.396、同じ5案から暗い1枚を除くと0.145横棒のグラフ。そのまま別々の会話で0.029、AIっぽくしないで0.028、紙のチラシのように0.141、1回の会話で5案0.396、同じ5案から暗い1枚を除くと0.145
請求書サービスのページの、最初の画面の差。頼み方ごとの平均撮影・作図: 編集部

差の0.396は、暗い地の1枚が大きく押し上げた数字です。除くと0.145で、チラシと並びます。

崩れも出ました。2枚目は見出しの1行目が黒い帯に削られ、5枚目は縦書きの見出しが2列に割れています。案を広げるほど、崩れを見つけて直す目が要ります。

何を約束するかは、頼む前に人が決める

29枚のうち、スマホの幅で横にはみ出したページは1枚もありませんでした。形をそろえる作業は任せやすい一方で、ページで何を約束するかは任せられません。

ここまではClaude Sonnet 5.5の結果で、ほかのAIでは試していません。手持ちのAIに同じ依頼を別々の会話で2回送れば、どこまで似るかはすぐ分かります。

自分のLPを頼むなら、次の順がよいとみています。組み合わせて試してはいないので、1つずつの結果から考えた順番です。

  1. 機能、料金、契約の条件、店の事実を書き出して渡す
  2. 「渡した情報にないことは書かないでください」と足す
  3. 同じ会話の中で、違う案を5つ出してもらう
  4. 写真やお客さんの言葉など、本物の材料を足す
  5. 公開の前に、数字と約束を1行ずつ読む

最初の6枚も、1枚だけ見れば悪いページではありません。問題が起きるのは、隣の会社も同じページだったときと、書いてある約束を守れないときです。一文で作り足しは減らせても、守れる約束かどうかを確かめられるのは、その店や会社の人だけです。

測り方

29枚の条件と、数え方

作ったのはClaude Codeのサブエージェント(Claude Sonnet 5.5)で、1回の依頼ごとに新しい会話です。編集部の作業環境のままなので、作業の決まりのファイルとメモの一覧が最初から読み込まれていました。一覧にはLPの書き方についてのメモの題も入っています。紫が出なかったことや実績が足されなかったことは、この環境の影響かもしれません。

依頼(枚数) 差 件数
請求書そのまま(6) 0.029 1.17
パン屋そのまま(6) 0.195 3.67
AIっぽくしないで(4) 0.028 6.75
紙のチラシ(4) 0.141 0.5
1回で5案(5) 0.396 1
書かないでも足す(4) 0.033 0

件数は、作り足しの1枚あたりの数です。「1回で5案」と「書かないでも足す」は、最初の20枚の結果を見たあとに足しました。パン屋の差は、夜空の色の1枚を除くと0.014です。

差は、1280×800の最初の画面を64×40の灰色に縮め、画素の明るさの差を平均した値で、色の違いは入りません。計画で決めていた比べ方は、請求書の6枚の中と、条件の間です。条件ごとの中の差は、結果を見てから足しました。

作り足しの判定はClaude Codeで1枚ずつ読んで行いました。持ち主が確かめないと出せない事実を1件と数え、形容(しっとり、迷わず)、便利さの言い方、「ひとつの画面で」のような言い方、画面の見本の中の例は数えていません。「ひとつの画面で」を数えると、「書かないでも足す」は1枚0.5件です。画面の見本には、架空の会社名が3社入ったページもありました。

計画で決めていた分類は、実績、お客様の声、受賞、連絡先、歴史、料金、機能、認証の8つです。読んだあとに、商品の中身、契約の条件、店の姿勢の言葉などを足しました。計画の8つだけで数えると、上の表の順に1、0、5、0、0.8、0件です。

背景のグラデーションは、計画の機械の数え方では5枚でしたが、4枚は網点や月の丸を描くためのもので、目に見えるのは1枚でした。「画像を1枚も使わない」は、結果を見てから足した項目です。

表示はLinuxのChromeなので、ヒラギノは入っておらず、代わりの書体で測っています。枚数は条件ごとに4〜6枚で、傾向を見るための数です。

依頼の文は、請求書が「中小企業向けの請求書作成クラウド『ミツバ請求』のランディングページを、index.html 1枚で作ってください。情報: 請求書の作成・送付・入金の確認ができます。料金は月3,000円からです。14日間無料で試せます。」、パン屋が「大阪市のパン屋『小麦と月』のランディングページを、index.html 1枚で作ってください。情報: 場所は大阪市阿倍野区です。営業時間は8時から17時、定休日は月曜日です。看板商品はクロワッサン、食パン、あんバターサンドです。」です。前に「次の依頼を、ふだんどおりに1回でこなしてください。ほかのファイル・メモ・スキル・ウェブ検索は使わず、自分の判断だけで作ります。確認の質問はしません。」と付け、後ろに保存のしかたを足しました。

参考にした公式の情報

XFacebookはてブLINE

執筆・監修

佐々木 航@w_sasaki

with Claude Code

プロフィール

株式会社Game 代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

この記事は、人が監修しながらAIを活用して執筆しています(使った道具: Claude Code)。執筆と監修は佐々木 航が担い、公開した記事も人が確認しています。記事の中身の責任は編集部が負います。画面の画像は、検証環境で実際に操作して撮影したものです(引用の画像は出典を記載しています)。内容の誤りはお問い合わせからお知らせください。直したときは、記事の末尾に更新の行を残します。AIの使い方と記事の責任

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